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為替について。 お金とその流れについて議論しましたが、経済が発展するようになると、異なる国へ出向いて自分の国では手に人らない物を求めるようになります。
遠く東洋の珍しい物を求めて、シルクロードを商人達が行き来したように、国と国の間の物の行き来はかなり昔までさかのぼることができます。 このように、国と国との間に貿易が始まるようになると、自国の通貨と他の国の通貨の交換という問題が生じてきます。

さて、Aという国と、Bという国が今あるとします。 それぞれの国は別々に経済活動を行っており、今まで貿易の経験はありません。
そこで、Aという国の王様が、あなたにBという国へ行って、あなたの国の特産である絹糸を売り、代わりにダイヤを持ち帰るように命令します。 Aという国では円というお金を使っており、Bという国ではドルというお金を使っているものとします。
さあ、長い船旅の後Bという国へ着きました。 早速絹糸を売ってダイヤを買いたいのですが、どの比率で絹糸とドルを交換したら良いのかわかりません。
そこで絹糸をまず金に交換することにしました。 金であれば自分の国でどのくらいの比率で絹と交換できるかわかっていたからです。
交換比率は絹糸1キログラムに対し、金100グラムでした。 またBという国では、金とダイヤの交換比率が金100グラムとダイヤ10グラムでしたので、絹糸1キログラムでダイヤ10グラムを手に入れることができました。
Aという国で絹糸1キログラムが100円で、Bという国でダイヤ10グラムが1ドルだとすれば、円とドルの交換比率は、$1=¥100ということになります。 この例では、A国とB国でそれぞれ別々に取引されている金という同じ財を介した貿易によって、A国とB国の通貨間の為替レートが決まってきたわけですが、最近は貿易が盛んに行われるようになってきたことや、いろいろな国で同じ物が売られるようになってきたことから(例えば、マクドナルドのハンバーガーとかコーラ)、金のみならずもう少し日常よく使われているような、いろいろな物の価格の相対比較の結果として為替が決まってきているように思います。
経済が単純で、貿易が物々交換の範囲にとどまっていたころまでは、為替はいま説明したような割と簡単な仕組みで決まっていたと考えて良いでしょう。 しかし、現在のように貿易が自国の経済のかなり大きな部分を占めるようになったり、貿易以外の理由、例えば国と国の間の資金移動で為替が大きく動くようになると、物事はもう少し複雑になります。
さあ、では現在の為替レートについてもう少し深く考えてみましょう。

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